【高湯温泉:花月ハイランドホテル】山岳×静寂×白濁湯で休養効果抜群!

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2020年7月上旬。コロナウィルスにおける緊急事態宣言は解除されたものの、県をまたぐ旅行はまだまだ当たり前にはしにくい日々が続きます。

時間を見つけては旅行に行っていた日々が、ほんの数ヶ月前まで当たり前にあったんですよね。昨年の晩秋に行ったこの温泉地も、時間を見つけて弾丸で行ったところでした。場所は福島県の高湯温泉。

『週末に行ける、人里離れた温泉』

昨年の秋にそんな都合の良い温泉地ははないかと探していたら、理想的な場所がありました!
正直行くまで存在も知らなかった場所ですが、とある温泉ブロガーさんの「東京から1泊2日で行けるおすすめ温泉チャート」から認知した場所です。

高湯温泉との出会い

『高湯温泉』は福島駅からバスで40分というアクセスの良さと、山岳エリアの人里離れた秘湯感、そして白濁したお湯の泉質という、日常を蓮れるための休養に抜群の温泉です。

箱根や草津に比べるとあまり有名ではない高湯温泉ですが、とある温泉ブロガーさんのチャート記事からその存在を知ることとなりました。

温泉ブロガーさんのチャート記事がこちら »

ホント、よくできたチャートです。

 

『電車/バスだけで行きたい』を『はい/いいえ』で答える所から始まり

『多少遠くても良い?』

『海派?/山派?』

 

等の質問に答えていくだけで、お進めの温泉地を教えてくれるという優れものです。

そんな私は、

 

『電車/バスだけで行きたい』→YES

『とにかく静かなところ』→YES

『こってり色濁に浸かりたい』→YES

 

で導き出されたのが『高湯温泉』でした。

ググってみると、出ました高湯温泉!
福島駅から市バスで西へ約40分、吾妻(あづま)連峰に囲まれた山岳の村里に、温泉併設のホテル・宿が複数点在しているようです。
そんな中から、イメージ写真・レビュー・料金等を吟味吟味で2択まで絞りました。


一つ目は「玉子湯」。
最大の特徴は、内湯・露天・足湯など7つの湯処が楽しめるというところで、
特に明治元年設立の萱葺きの湯小屋は非常に趣があかなりり魅力的です。

玉子湯 »

 

そしてもう一つが「花月ハイランドホテル」
正直名前が俗っぽいですが、2013年にリニューアルして施設・設備が非常にキレイなのと、福島県の山岳エリアにある高湯温泉の宿の中でも、一番の高台に位置するため眺望が抜群ところです。

花月ハイランドホテル »


悩みに悩んだ末、眺望が素晴らしい後者「花月ハイランドホテル」に決めました。

高湯温泉に行こう

ツアーを使って旅費を少しでも安く

旅行というのは少しでも安く行きたいものです。

今回の高湯温泉は福島駅から市バスに乗っていくため、東京から福島駅までをいかに安く行くかを考えました。

安くて便利な高速バスですが、需要と供給の関係(?)でしょうか、福島駅への便数は少なく値段もそこまで安くなかったので、結局『新幹線+宿泊セットのツアー』を検索し、新幹線の往復代+αの価格で行くことが出来るJR『えきねっと』のツアーで予約しました。

JR『えきねっと』のツアーはこちら »

福島駅から市バスで40分

当日の午後、東京駅から新幹線で福島へ向かいました。
昼過ぎまで仕事をしての出発。車内で駅弁を食べ食後に仮眠して起きたらもう到着です。東京から福島まで一時間半、新幹線はやっぱ早い!

11月下旬、新幹線から福島駅に降り立つとグッと寒さを感じます。
東北の入り口福島駅はやっぱり寒い。冬に行く場合は、上着はもちろん、ズボンの下にタイツも必須です。

ここから市バスで向かうのですが、バスの本数は非常に少ないです。一日数本のレベルなので、バスの時間に合わせて新幹線の時間を決める流れになります。

晩秋の夕刻、日が暮れ空の色が深い青色に代わっていくなか市バスが西へ西へ標高を上げて山道を登っていきます。
元々少なかった乗客が一人降り、二人降り、最後の乗客になって辺りが真っ暗になった頃、目的のバス停に到着しました。
目の前にあるホテルに向かって歩いていると、ご丁寧にホテルのおじさんが出迎えをしてくれてました。

※ちなみに15時に福島駅に到着できる方はホテルに送迎の依頼ができるそうです。

受付を済ませ、通された部屋を見てビックリしました。

これぞ休養、白濁温泉に美味しい食事

広い広い部屋と高台からの景色

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広っ!

どうやら今日(金曜晩)は部屋に少し空きがあり、ホテル側が良い部屋を用意してくれたようです。 家族で泊まってもまだ余裕があるほど広く、子供なら走り回ってる広さです。20畳はあるでしょうか。

また、角部屋なので窓も大きく二面取られていて開放感があり、部屋の角にはマッサージチェアが。うれしい驚きの連続です。

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部屋からの景色。雲海!

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吾妻連山も部屋から見える

部屋の広さに驚き、マッサージチェアを試してしばらくホッとした後は、食事前に温泉です。 ここ数年温泉付きの宿に泊まったら、到着後の『晩メシ前』と『晩飯後』、そして翌朝『朝食前』の計3回温泉に入るようになりました。

特に『晩メシ前』と翌朝の『朝食前』の男湯は結構空いてて(ほぼ独占?)気持ちよく入れますし、 3回入ることで芯から温まり、身体が回復していくような気がするんですよ。

自慢の白濁温泉へ

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白濁したお湯

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大浴場

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露天風呂

さっそく浴衣に着替えて温泉に向かいます。
この花月グランドホテルは、内湯の大浴場と露天風呂が入口・脱衣所含め別々になっています。両方一緒に入るには少し不便を感じますが、脱衣所をチラッとチェックし誰も居ない露天風呂にささっと入りました。

この色ですよ。
少し青みがかった白濁の湯は透明な湯に比べ見た目も豊かで、効能以上のものを感じさせてくれますし、秘湯に浸かっているような贅沢感が生まれ、ついつい長風呂になってしまいます。

秋田の乳頭温泉や長野の白骨温泉を思わせる泉質が、東京から一泊二日で無理なく来れる距離にあるのは非常にうれしいですね。

また、数年前に建て替えたこともあり設備も清潔でキレイです。風呂場はもちろんの事、脱衣スペースも清潔・機能的で言うことなしです。

しいて言うなら、先述の通り内風呂と露天風呂が別々の離れた場所にあり、一緒に入るのが面倒と言うとくらいでしょうか…。

ご飯も豪華で美味い

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この晩御飯!

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美味しい肉と魚

風呂から上がってしばらく部屋でホッコリした後は、もう一つの楽しみ、食事です。
正直ホテルの名前が少々俗っぽいこともあり全く期待して無かったのですが、いい方向に裏切られました。見ての通りです。

秋を感じさせるよう盛り付けられた前菜に、地のものと思われる魚に肉、ご飯はキノコを使った炊き込みご飯と、秋の福島だからこそ食べられるものを選んで作られたことがわかります。
こういうのって何だかいいですよね。

食後は一旦部屋に戻り、お腹をなじませた後、再び温泉へ。そして湯上りはお酒をのんだリ、リクライニングシートでまったりしながらテレビを見たり。贅沢な時間です。

温泉に入って、用意された美味しい食事を食べて、お酒を呑んで寛ぐ...。贅沢な時間に浸りながら寝落ちしました。

朝、少し早めに起きてさっと朝風呂へ。
そのあとは朝食です。

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この朝食!

この朝食も夕食に負けず劣らず魅力的でした。
季節柄でしょうか、温かい稲庭風うどんがあったのが印象的でした。

まとめ

都心からの距離といい、福島駅から近い山岳エリアの立地といい乳白色の泉質といい、
『週末に行ける人里離れた温泉』
に十分すぎるほど期待に応えてくれた温泉でした。

温泉地としては、まだまだ世間的に認知度が低いため、人も少なく静かですし山岳エリアに滞在する高揚感と何気ない週末に『休養』を得ることが出来る、稀有な温泉地ではないでしょうか。

コロナがもう少し落ち着いて、県をまたいだ移動が容易に出来るようになった頃に、必ず行きたい温泉地の一つです。

【ナインアワーズ大手町】デイユースなら街ブラ時の仮眠に最高!1時間1000円~

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前から気になっていた現代的カプセルホテル・ナインアワーズ。
気になっていたのですが、カプセルホテルにわざわざ宿泊するのはちょっとと思っていた中デイユースがあると知り、先日1時間限定で利用してみました。

シャワーが使えて、仮眠もできて1時間1000円~
週末の街ブラや旅行時の仮眠・休憩に相当いいんじゃないかということで、サラッとレポートします。

ナインアワーズとは

『都市生活にフィットする宿泊機能と新しい滞在価値を提供』をコンセプトに生まれたナインアワーズ。2019年10月現在、北は仙台、西は福岡まで日本全国に16ヶ所展開しているそうです。

ナインアワーズのホームページはこちら »

ナインアワーズという名前の由来は

・汗を洗い流す
・眠る
・身支度

という宿泊において最も基本的な行動・行為の時間

『1h(汗を洗い流す)+7h(眠る)+1h(身支度)』

を合計した時間、9時間に由来したものだそうです。
都市生活に寄り添う、どこまでも合理的・シンプルな宿泊施設ということだそうです。

無駄をそぎ落とし純粋に機能だけを使うという意味では、宿泊を楽しむという事は期待できなさそうです。

ナインアワーズ大手町店

そんなわけでとある週末の午後、デイユース利用目的でナインアワーズ大手町に向かいました。
場所は本屋街で有名な神保町と皇居の間、雑居ビルが密集しているエリアでした。

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周りは雑居ビル

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入口はこんな感じ

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少し無機質な共有スペース

中に入るといきなりレセプションがあり、そこで受付。その奥にPC作業ができそうな簡単な共有スペースがあり突き当りのエレベーターで上の宿泊フロアに向かいます。

二階以降が男性フロアと女性フロアに分かれた宿泊フロアになるのですが、全てのカプセルユニットがコの時に湾曲した中庭を眺めるように配してあるため、内部空間の窮屈さは感じません(カプセルの中は狭いですが…)。また、中庭の上空には、普段は端っこに追いやられている防災時の非常階段(?)を印象的に配置しています。

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カプセル内から見た中庭

カプセルユニットにロッカー・シャワー等、内部空間を合理的に配置するために、普段は使い道のない非常階段を外部の中庭上空に意匠的に配置したのでしょうか?この辺に、何か建築家の意図を感じますね。

ロッカーとシャワー

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    ロッカーとシャワー室への入口

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    開けるとこんな感じ

さて、とりあえずシャワーを浴びようと思いフロアをキョロキョロしてるとエレベータの同じ側面にシャワー・ロッカーのサインがかかれた扉が。
開けると床や壁にサイン(案内)が刻印されていて、まあわかりやすいです。
内部も清潔感のある白とグレーで少し無機質。『合理的』を空間化したような感じですね。

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    ロッカー

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    受付時にもらったカード

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    ここにQRコードを

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    開けるとアメニティが入ってる

受付時にもらったカード番号のロッカーに行き、QRコードをかざすとロッカーが開く仕組みになっています。中には下記のようなアメニティがバッグに入ってます。

・バスタオル大・小
・簡易スリッパ
・歯磨きセット
・館内着(ジャージ上下)
・足ふきマット

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    シャワー室

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    使ったバスタオル入れ

さっそく荷物を入れ館内着に着替え、シャワーを浴びます。
シャワーはヘッドを手に持てるものと天井付近に固定されているものの2つ。シャンプー・コンディショナー・ボディソープも備えてあります。

ちなみにこの店舗は、皇居ランナーのためにロッカー(着替え)とシャワーのみの利用ができる『ランステ』という利用もできるそうです。

ナインアワーズ大手町のホームページはこちら »

カプセルユニット

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カプセルユニットは二段

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カプセルユニット

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天井は曲線

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左からコンセント・照明の調節・USBポート

シャワーを浴びたら仮眠のため、カプセルに向かいます。何だか面白い形です。エッジが無く丸みを帯びているため何だかSF映画に出てきそうなユニットで、何となくドラゴンボールに出てくるサイヤ人の小型宇宙船(球体のやつ)に見えます!

中に入ると必要以上の広さはありません。閉所恐怖症の人は厳しいかもしれませんが、個人的にはお籠り感のある心地良い狭さでした。

中にはコンセントとUSBポートもあるため、スマホの充電をしながらだらっとできます。

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    中から見える風景

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    ロールカーテンで仕切る

ちなみにデイユース利用は13時~21時の間。
私が訪れた土曜の午後3時前後は、同じフロアに1人しかいませんでした。言うことないです。シャワーを浴びて仮眠で一時間は少し短い場合は、1時間超過後、1時間毎に500円の追加料金で滞在延長できるみたいです。

デイユースではなく宿泊となり同じフロアのカプセルユニットが埋まると、時間によってはシャワーの順番待ちが生まれるかもしれませんし、ロールカーテンしかないので音の問題とかが出てくるかもしれませんね(イビキとか凄い人いますし)。

まとめ

超合理的カプセルホテルなので、もし宿泊となっても滞在を楽しむ要素は期待できませんが、夏の暑い時や街歩きに疲れて、シャワーを浴びて仮眠してリフレッシュしたいときに非常に使えるスポットです。

取りあえずの下見でも行ってみる価値はあると思います。なんせ13時~21時の間で1時間1000円ですから!

 

【ベネチアンマカオ】カジノとホテルの贅沢空間が、日常を吹き飛ばす!

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近年の大規模リゾートホテル開発で注目の旅行スポットになっているマカオ。

そのマカオには、カジノやショッピングエリアも含んだ数々のホテルが存在しますが、その中でも特に満足度が高いのがベネチアンマカオではないでしょうか。

今回は先日初めて宿泊したホテルも含めたベネチアンマカオについて、レポートしたいと思います。

ベネチアンマカオの場所と行き方

マカオへのアクセスは、飛行機で直接入ることもできますが、日帰りで行ける距離ということもあり、香港からシャトルバスかフェリーで行くのが一般的です。

ベネチアンマカオは、マカオのなかでも特に大規模リゾートホテルが隣接するタイパエリアの中心部分にあります。

各フェリーターミナルからはホテルへ直行のシャトルバスが出ているのでそれに乗るだけです。非常に快適!

ベネチアンマカオホテルに宿泊

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ロビーの絨毯

フカフカで装飾がすでにゴージャスな広~いロビーを抜け、チェックインを済ませさっそく部屋に。泊まった部屋はデラックススイート。
名前でびびってしまいそうですが、ベネチアンマカオホテルはオールスイート!一番安くてベーシックな部屋がこの部屋でした。

豪華な部屋

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部屋の中に段差!

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中から入口方向を見る

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一段低くなったリビングルーム

概要

料金

1泊1室あたり約22,000円(日本語サイトで予約)

ベッド

クイーンベッド1台とソファーベッド1台

定員

3名まで

広さ

70m²

日本と違い、1室当たりの値段なので2人で泊まれば1人10,000円ちょっと、3人で泊まれば7,000円ちょっとで泊まれます。

で、この広さ。

70m²って、今住んでる部屋より全然デカイし…。

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椅子も何人座れるんですかって位ありましたし、テレビもベッドの前とソファーの前に大型が2台。
(景色はいま一つでしたが)30階の部屋で見晴らしも良く、ハイソサエティーになった気分を味わえます。

バスルーム

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うまく写せてませんが、めちゃ広い

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    クリーム色の内装

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    トイレは別の部屋

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    化粧テーブルと入口

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    バスタブとシャワーは別

この贅沢なつくりと装飾。
ゆったりと余裕のあるつくりで、実家の自分の部屋より大きいですね。
バスタブとシャワー室が別になっています。

洗面スペースも広々でタオルやアメニティも一通り揃ってます。トイレはさらに個室になっている感じ。鏡があちこちにあるので、いやでも自分の裸が目に入ります(笑)。

女性は、メイク用のテーブルが別にあり、鏡と照明が一体になったものもあります。

意味なく、バスルームの滞在時間が長くなりますね。

カジノ体験

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大人なら一度は体験したいカジノ。

マカオにはホテルの数だけカジノがありますが、ベネチアンマカオはその中でも一番といってよいほどおすすめ。

カジノの広さが世界最大級で、内装もクラシックでゴージャス。非日常を味わうのにこれほどの場所はないのではないでしょうか。

入場は無料・年齢は21歳以上となっています。詳しい注意事項は下記の記事で。

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    カジノへ向かう廊下

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    カジノの天井

ルーレットにブラックジャック、バカラにスロットマシン。カジノには色々なゲームがありますが、その中でもマカオと言えば大小ゲーム。

深夜特急でおなじみの沢木幸太郎氏も、かつてどっぷりはまり、一時は旅費のほとんどをスってしまったとか。
掛けすぎ時は十分注意が必要ですが、後ろで見ているだけでも十分面白いです。

ショッピングエリアとフードコート

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フードコートの様子

ショッピングエリアには世界の名だたるブランドショップがあります。一番の特徴としては、ベネチアを模した水路とゴンドラがあることでしょうか。
室内にこんなものを作ってしまうなんて、マカオ凄いです…。

マカオといえばエッグタルト。店舗と屋台風のお店どちらもあります。
一個10HKD(パタカ)程。小腹が空いたときにおすすめです。

ティムホーワン

2Fには手軽に食事をとれるフードコートがあります。
何といってもおすすめなのが、世界一安いミシュランレストランとして有名なティムホーワン。

去年2018年に東京日比谷に出店して今だに連日大行列の人気店ですが、ベネチアンマカオのフードコートなら行列無しで楽しむことができます。

まとめ

コタイ地区を中心に、眩い程のリゾートホテルが乱立する東洋のラスベガス・マカオ。。その中心にあるといっても過言ではないのが、このベネチアンマカオです。

宿泊はさておき、カジノや2Fのショッピングエリアをウロウロし、フードコートのティムホーワンを試すだけでも満足できると思いますよ。

マカオ旅行のを考えている方の参考になれば幸いです。

 

【ロングテールキーワード】検索順位で変わる、ブログの価値!

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ブログをまるで更新してないある日、普段はPVが軒並み一桁なのに、なぜかPVが集まる日があったので、気になってグーグルアナリティクスで調べてみました。

どうやら先月書いた東チベットの記事が検索から流入しているとわかり、自分でグーグルで検索してみてびっくり。検索上位(1ページ目)に表示されているじゃありませんか。

自分が書いた記事が、検索結果1ページ目に表示されるのは初めて。

ということで今回は、ロングテールワードで検索順位が上位に上がった経験談をしたいと思います。

ロングテールキーワードとは

「検索上位を狙うなら、ビックワードではなくロングテールキーワードを狙へ」
検索流入を考える際、よく言われていることです。

みんがな狙うようなビックワード(単語)を狙うと、ライバルが多く検索上位は狙えないためです。旅系で言えば「ハワイ」とか「ヨーロッパ」とかでしょうか。

その中で、さらに「ハワイ オワフ島 お土産」等、自分の書いた記事とマッチングしていくワードを複数足していくことで特定の人しか検索しないような、ボリュームの少ない検索ワードにしていく事を、ロングテールキーワードと呼ぶみたいです。

実際のタイトルと検索順位

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今回検索上位に表示されたのは、そんな事を頭の片隅に入れながら先月書いた記事でした。
その記事は、昨年訪れた東チベットの絶景「アチェンガルゴンパ」が、今年2019年4月に立入禁止になったことを受け書いたものです。

知ってる人は知っている、東チベットの絶景「ラルンガルゴンパ」と「アチェンガルゴンパ」。
ラルンガルゴンパはすでに立ち入り禁止となり取り壊しが始まっている中、昨年急遽訪問したもう一つの絶景「アチェンガルゴンパ」でしたが、そちらもついに立ち入り禁止となったと…。

「世界中にある絶景は、いつか見れなくなる」

そんな悲しい気持ちを持ちながら書いた記事でしたが、タイトルもそれなりに考えて記事を更新しました。実際のタイトルがこちら↓


タイトルの中で軸になるワードが「東チベット」「アチェンガルルゴンパ」、そして今年立ち入り禁止になったことを強調するため「2019」を大括弧で閉じました。
記事公開から約1ヶ月、検索ワードと順位は以下の通りです。

・「東チベット 2019」 → 1ページ目 トップ (約580万件)
・「アチェンガルゴンパ 2019」 → 1ページ目 トップ (約1,360件)
・「東チベット アチェンガルルゴンパ」 → 1ページ目 トップ (約6件)


タイトルにはワードが入ってない「ラルンガルゴンパ」でも、検索ワードによっては1ページ目に(本文中に入っているから?)

・「東チベット ラルンガルゴンパ」 1ページ目 6番目 (約11,300件)。
・「ラルンガルゴンパ 2019」 1ページ目 5番目 (約7,500件)


ちなみにビックワード(?)での検索結果はこんな感じ

・「東チベット」 → 1ページ目 9番目 (約649万件)
・「アチェンガルゴンパ」 → 1ページ目 7番目 (約7,760件)

考察

タイトルからロングテールキーワードを狙って初めて結果が出たのでれしい限りですが、考察としては

①「東チベット」や「アチェンガルルゴンパ」自体、旅好きしか知らないマイナーワード
②「2019」というのが効いている
③更新日時が新しい

というのがあると思います。

①について

「ハワイ」とか「ヨーロッパ」に比べ認知度も旅行者も少ない「東チベット」。
このエリアの狙ったことで、そもそもライバルが非常に少ないということが、まず大きいのではないかと思います。キーワードで検索してみると

・「ハワイ」 → 約1億5,800万件
・「ヨーロッパ」 → 約4億3000万件

に対して

・「東チベット」 → 約649万件

ですから、検索で引っかかるページの分母が違うということですね。その「東チベット」に対してワードを足していくことで、

・「東チベット 2019」 →約580万件
・「東チベット ラルンガルゴンパ」 →約11,300件。
・「東チベット アチェンガルルゴンパ」 → 約6件(少なっ!)

と分母の記事がどんどん減っていくわけです。
これぞロングテールキーワードといったところですかね。

②について

また、先に立ち入り禁止となった「ラルンガルルゴンパ」が2019年に封鎖を解くとかどうとかという噂が去年くらいからありまして、東チベット旅行者には常に最新の情報が欲しいこともあり、「2019」というのが検索ワードとして非常に強かったこともあると思います。

・「東チベット 2019」 → 1ページ目 1番目 (約580万件)
・「アチェンガルゴンパ 2019」 → 1ページ目 1番目 (約1,360件)
・「ラルンガルゴンパ 2019」 1ページ目 5番目 (約7,500件)

③について

更新日時が新しい方が上に表示されやすいのかもしれません。
記事は古いより新しいものの方が良いですもんね。

まとめ

今回はロングテールキーワードを意識したタイトル決定と、その結果についてお伝えしました。

ブログは時間をかけて書いても、人に見られないと価値がない。たくさんの人に見てもらうことで価値が生まれる。

そんな時、記事の内容はもとよりタイトルのキーワードに少しこだわることで、検索上位に掲載され、たくさんの人に見てもらうきっかけが生まれる。

私の記事は、タイトルに「東チベット」「アチェンガルゴンパ」を入れつつ「2019」を入れたことで今回の検索結果につながり、いつもの記事よりはたくさんの人の目に触れたことで、少しは価値のあるものになったかと思います。

今回の記事も、誰かに見てもらい参考になることで、価値が生まれるんですよね…。

でも今回の記事は、検索順位トップは無理だな…。

 

【マカオ2019】圧巻のウォーターショーは、世界のエンタメ最高峰!-ダンシングウォーター

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東洋のラスベガス・マカオ。
大型リゾートホテルの夜景やショッピング・カジノなど刺激的な娯楽が集うマカオですが、その中でもエンタメの最高峰といわれるのがラスベガスにも負けない水上ショーでした。

今回は、マカオ・タイパエリア「シティオブドリームス」で行われている、大規模な水上ショー「ザ・ハウス・オブ・ダンシングウォーター」について書きたいと思います。

ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーターとは

「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」は、シルクドソレイユの元プロデューサーが監督を務めるマカオの水上パフォーマンスショー。

この舞台のために作られた大規模なステージセットと演出で行われる舞台は、本場ラスベガスにも負けない凄さで、水・光・音の大掛かりな演出と人間の肉体のみで行われる圧巻のショーは、間違いなくマカオのエンタメ最高峰と言えます。

チケットの値段と座席について

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▼公式サイト(途中から英語・細かく席を選べる)

https://www.thehouseofdancingwater.com/jp.html

▼日本語チケットサイト(細かい席は選べないが、公式より2割弱安い)

https://www.kkday.com/ja/product/4366

座席はVIP・A・B・Cと別れていて値段と座る場所が異なります。
円形の舞台を囲う形ですり鉢状に客席が設置されているのですが、一番高額なVIP席が正面側の後列、A・B・C席となるにつれて、後列から水に濡れやすい前列に、そして正面側からサイド・後方側になります(上記画像参照)。

結論から言うと、後列より前列・サイドより正面側の方が楽しめます(前列は濡れますが…)。
出演者は間違いなく元アスリート達です。その方々が「これでもか!」というくらい肉体を使ってショーを行うのですから、近くで見た方がその素晴らしさを存分に体感出来ます!

そんな私は、上演日(金曜日)のちょうど一ヶ月に上記のサイトから予約しました。
予約席はA席。運よく真正面の前から2列目の席となりました。

水上ショーの概要

開演時間

17:00 / 20:00

公演時間

約85分間(途中休憩なし)

料金

VIP 1,498HKD(約20,000円)
A 998HKD(約14,000円)
B 798HKD(約11,000円)
C 598HKD(約8,300円)

※全て大人1枚の値段

場所

シティオブドリームス(新濠天地)内の水舞間内

マカオ・シティオブドリームスへ

この水上ショーが行われるのは、マカオの「シティオブドリームス」というホテル。

中国沿岸部の南に位置する香港から西に約60kmの所にあるマカオの中で、近年大型リゾートホテルの開発が著しいコタイエリアにある巨大な複合施設です。コタイエリアの中心にあるベネチアンマカオからみて、道路を挟んで向かいに位置します。

行き方と集合時間

「シティオブドリームス」へは、マカオ内の各エリア・フェリーターミナルから直接無料シャトルバスが出ていますが、私はコタイエリアの中心となるベネチアンマカオから歩いて行きました。
会場へはシティオブドリームスの建物内に入り、とにかく「水舞間」という案内をたどれば迷うことなく到着できました。

ショーは10分前集合

私の場合は20時開演のショーだったので、19:30には一度「水舞間」の場所を確認し、シティオブドリームス内のカジノやショッピングエリアをウロウロして時間を潰しました。
上演中はトイレ休憩などありませんのでトイレも済ませて待ちました。

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ダイソンのジェットタオル。速乾!

水・光・音。五感が震える水上ショー

ずぶ濡れ対策

上演10前に「水舞間」に向かいすぐ入場。
内部は水が張られた舞台があるため、少しヒンヤリとします。
そして舞台の背景には赤い垂れ幕が。あの幕が開いて上演開始となるようです。

私の席は「A422」、正面の前から2列目です。
水上ショー「ザ・ハウス・オブ・ダンシングウォーター」のレビューを見ると、前方の席はとにかく濡れるとあったため、非常に心配になります。
前から1列目と2列目は座席の上にレインコートが、3列目と4列目は大きなタオルがデフォルトで用意されていました。

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    前列1.2列目にはレインコートが

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    世界地図が描かれた赤い垂れ幕

用意されたレインコートは膝ぐらいまでしかないため、それより下のズボンがかなり濡れます。
前方の席の人は、自前の防水グッツを持参して、膝より下を守った方が良いです。
(私は機内防寒用に持ってきたアウトドアパーカーを膝からかけて防御しました)

そんなこんなで、どうやって濡れを防ぐかを考えているとすぐに開演となりました。

圧巻のショーが開演

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静かなプロローグ

正面の赤い幕が開き、船を漕いだ水夫がゆっくりゆっくり水上を進みます。
非常に静かなプロローグでしたが、そこからは息もつかせる展開でした。

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    水面から海賊船!

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    キリンが登場!

海賊船が下から出てきたと思えば極彩色の服をまとった部族が登場。男とお姫様の二人を軸にストーリーが展開したかと思えば、魔女や道化師が出てきて二人は引き裂かれ、その度に舞台は陸に変わったり水面に変わったり。上からは大きな装置に吊るされた人人人…。

目まぐるしく変わる目の前の風景に、ただただ圧倒です。

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良く見ると、人・人・人

前から2列目ということでとにかく近くで見れたのは幸運でしたが、手が届くほど近くに迫りくる演技者が観客盛り上げるために、わざわざ客席に向かって水を撒くんですよ…。
びしょびしょに濡れる原因は、上演中の演技によってではなくこのためだったんですね…。

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演技者との、この距離感

演技は後半になるにつれ、さらに激しさを増します。

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光と水の、この演出!

下から建物が現れ、王子と姫が戯れていると、また魔女と道化師が現れて姫が囚われの身となり、水の中に消えていく。巨人が現れたかと思えば、今度は四方八方からバイクが空中を舞い、最後はハッピーエンドのエピローグ。

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美しく印象的なシーン

ストーリーはすべて理解できたわけではありませんが、とにかく90分の上演時間を全く退屈させない圧巻のショーでした。

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人間の「肉体」が生み出す風景

視覚的には舞台装置や光・水・音による激しい演出に目が行きがちですが、その中心には常に人間とその肉体によって演技が構成されていることに気付きます。

飛び込み選手のようにありえない高さから飛び込む人、体操選手のように空中に吊るされた装置の上を腕と脚だけで体を支え演技をする人、バレエダンサーのように美しく舞う人、水泳やシンクロの選手のように水中を遊泳する人…etc…。

至近距離で見たこともありますが、人間(アスリート)の肉体はこんなにも強く美しいのかと感動を覚えるほどでした。

まとめ

上映時間約90分。素晴らしかったです。
少し高額なA席を購入しましたが全く後悔はありません。

非日常を楽しむためのマカオ旅行。
この水上ショーは間違いなくそのエンタメの最高峰に位置します。マカオ旅行をお考えの方は、この水上ショーを予定に入れてみてはどうでしょうか。座席の違いはありますが、きっと忘れられない思い出になると思いますよ。

 

【添好運(ティムホーワン)】マカオ・香港なら、混雑なしですぐ実食!

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世界一安いミシュラン店として話題の添好運(ティムホーワン)。
去年2018年に東京日比谷に出店してもうすぐ一年ですが、日比谷店は連日大行列、相変わらず2時間を超える待ち時間のようです。

そんな添好運(ティムホーワン)ですが、ところ変われば行列なしで食事を楽しめるって知ってました?

場所は添好運(ティムホーワン)の本拠地香港と、東洋のラスベガス・マカオ。どちらも旅行のついでにもってこいの場所にありました。

添好運(ティムホーワン)とは

添好運(ティムホーワン)は、香港の有名ホテルのシェフが「日常的に本物の味を」をコンセプトにオープンした点心専門店。食の街香港の一流ホテルの味を手軽に楽しめるレストランとして、地元の人のみならず観光客にも人気の有名店です。

日本では昨年2018年に日比谷店、そして今年2019年に新宿サザンテラス店に出店し、連日行列のできるお店となっています。

添好運(ティムホーワン)のサイトはこちら

添好運(ティムホーワン)の定番メニュー

早速ですが、ティムホーワンの定番メニューのご紹介。
どの国どの場所で食べても、一つ400・500円程度で食べれます。 大人数で行くと色々なメニューを食べれて夢が広がります。

ベイクドチャーシューパオ

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添好運(ティムホーワン)を代表する料理。
角煮をサクサクのメロンパン生地でくるんだもの。メロンパンの甘さと、中の角煮の甘しょっぱさが絶妙で、初添好運(ティムホーワン)で外せないメニューです。満足間違いなし。

エビの蒸し餃子

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エビの蒸し餃子です。中の身もぷりぷりでおいしいですが、それを包む皮も甘くて美味しい。
日本で餃子といえば「焼き」ですが、皮の美味しさも楽しむなら「蒸し」の方が良いと確信しました。

マーライコウ

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蒸したカステラです。ほんのり甘くてお腹にも軽いので、永遠に食べられます。
人数によっては、一つでは足らないかもしれません。

ベネチアンマカオ店

香港の本格点心が手軽に楽しめる添好運(ティムホーワン)。
行列に並ばずに添好運(ティムホーワン)を楽しめる場所の一つは、マカオの大型リゾートホテル・ベネチアンマカオ内にあります。

ベネチアンマカオとは

マカオは中国南部の沿岸部、香港から西へ60kmの場所にあり、カジノやポルトガルの統治時代の世界遺産を中心とした世界的観光地。

ベネチアンマカオは、そんなマカオでも大型リゾートホテルの建設で湧きたつタイパエリアの中心部分にあります。

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ベネチアンマカオの夜景

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絢爛豪華な内装

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フードコートの様子

豪華絢爛なホテル内装と世界最大級のカジノ空間で圧倒されるベネチアンマカオ。
お目当ての添好運(ティムホーワン)は、巨大な内部空間の2F、手軽に食事を楽しめるフードコートにありました。

夜景にカジノに豪華なホテル歩き。マカオ観光を楽しんだついでにもってこいの場所です。

フードコートへの行き方

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①カジノの中心にある「グレートホール」

②エスカレータを登った正面の「ティファニー」

③ティムホーワンの場所

ティムホーワンのあるフードコートへは、カジノから向かうと非常にわかりやすいです。

行き方は、カジノの中心に「グレートホール」という上のフロアに向かう吹き抜けがあるのですが、そこから2段階に登るエスカレーターを上り、登った先の正面にティファニーがあります。

ティファニーを右手に進み、最初に見える道を左折し直進するとフードコートの入り口部分右手にティムホーワンがあります。カジノからほんとすぐ着きます。

注文の仕方

注文の仕方は、レジ前でメニューを選び会計しブザーを渡されます。出来上がればブザーが鳴り取りに行くスタイル。5分程度で出来上がり。

中環店(香港駅)

香港が本拠地の添好運(ティムホーワン)。
当然香港にも複数店舗があるようですが、そのなかでも一番アクセスが良くそれほど混んでいなかったのが、香港駅内にある店舗でした。

行き方はまず、香港駅に向かいます。

香港駅の地上階に到着後、L2(日本でいう地下2階)にあるエアポートエクスプレス乗り場に向かうため駅構内のエレベーターに乗ります。

そして地上階とL2階の間にあるL1(日本でいう地下1階)を降りると目の前にありました。

↑↑エレベータで地上からL1フロアへ

注文の仕方

注文の仕方は、紙の注文用紙に食べたいものをチェックして、渡す形式。我々外国人には少しわかりにくいですが、英語版の注文用紙があるのでそれで注文をするか、Google翻訳アプリでカメラをかざして解読し注文するという手もあります。

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紙の注文用紙

ちなみに…

各メニューの中国語表記はコチラ

酥皮焗叉燒包(ベイクドチャーシューバオ)

晶瑩鮮蝦餃(海老の蒸し餃子)

香滑馬拉糕(マーライコウ)

まとめ

香港の本格点心が手軽に楽しめる添好運(ティムホーワン)。
日本なら行列必須でも、旅行先のマカオなら手軽に楽しめました。

近々香港やマカオに旅行を予定している方はぜひ行ってみて下さい。

 

【到着ラウンジ】香港空港のラウンジを使わないと、絶対損しますよ!

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飛行機で海外へ行き、現地の空港に到着。
自由の利かない機内での移動時間と海外に来た緊張感で、空港に着くとちょっとした疲労感を感じます。どこかでホッと一息つきたいですよね。

そんな時、香港の玄関口・香港国際空港には、空港到着後にシャワーを浴びて食事をとれる到着ラウンジがあるんです。

今回はそんな香港国際空港の憩いの場所、「プラザプレミアムラウンジ」の到着ラウンジについてお伝えしたいと思います。

 

香港国際空港からバスで一時間。マカオの記事もどうぞ↓↓↓

プラザプレミアムラウンジとは

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プラザプレミアムラウンジとは、『航空会社、クラスを問わず、すべてのお客様に出発までラウンジのひとときを!』をコンセプトにシンガポール・UAE・マレーシア等世界の空港100ヶ所以上にラウンジを展開している会社で、空港によってはシャワーや食事を楽しめる高級ラウンジです。
香港の空港では、ゲートの中に2ヶ所と今回紹介するゲートの外の到着ラウンジ1ヶ所の計3ヶ所あります。

プラザプレミアムラウンジについて≫

ラウンジの利用料金を0円に

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この到着ラウンジは2時間の利用で580HKD(約8,000円)します。
はっきり言って高いですが、「プライオリティパス」というカードを持っていれば無料で使えるため、私はこのラウンジを香港に来るたびに使います。

プライオリティパスについて

プライオリティパスは、楽天プレミアムカードの入会(年会費一万円)で無料で手に入れることができます。

『年会費一万円って高いじゃん!』と思いますが、香港旅行を考えている方は、今回紹介している到着ラウンジと、帰国時のゲートの中にある通常ラウウンジの利用(ラウンジを2回利用)で十分元が取れます。(楽天カードは入会時にだいたい5000ポイントとかもらえますし…。)

プライオリティパスについてはこちら≫

香港に限らず、海外旅行を考えている方にこのカードはホントおすすめで、UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ国際空港ラウンジも、これまたすんごいんです。プライオリティパスのカードがあればここも無料で利用。

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アブダビのラウンジ

香港空港の到着出口からの行き方

では、その到着ラウンジまでの行き方です。
飛行機を降りて入国審査が終わり、荷物をピックアップして到着出口を出た所からです。
(向かって右の矢印クリックかフリックで次の画像が見れます)

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到着出口を出て中央の通りに向かう

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ターミナル2へ行くイメージで進む

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ラウンジは②のエスカレーターを下りる

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エスカレータ―を降りて左手がラウンジ

プラザプレミアムラウンジの中へ

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程よく仕切られた内部

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落ち着いた雰囲気

ラウンジの中は照明が落とされた落ち着いた雰囲気です。入ってすぐ右手に受付カウンターがあるので受付を。航空券とプライオリティパスor料金を払って中に入ります。

手続き終了後レシートのような紙切れをもらいますが、シャワーを浴びる際必要になるのでしっかりとっておきましょう。

ソファはゆったり

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テーブルの下にはコンセント口

ゆったりできるソファ。基本的に向かいあう形で2個づつ配置。テーブルの下にコンセント口。いつもこの席を狙って座ります。
シャワーを浴びて食事を取り、枕とアイマスクをつけてこのソファーで1時間程仮眠するのが私のルーティーンです。

食事はバイキング形式

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温かい食事がいただける

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パン類もあります

深夜を除いて朝・昼・晩ラウンジの中で食事がとることができます。
中華のメニューをメインに細い麺の焼きそば風のものから、野菜炒め、シュウマイ、スクランブルエッグ・具が入った菓子パンなど。
バイキング形式なので、料理を見て好きなものを好きな量だけといった感じ。

ドリンク一覧

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    ソフトドリンク・上段にはスイーツも

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    コーヒーサーバー

■冷蔵庫のソフトドリンク一式

ソフトドリンクを入れた冷蔵庫です。ビールはありません。
上段にはちっさいデザートもあります。

・水(ペットボトル)
・スプライト
・コカコーラ
・オレンジジュース
・レモンティー(紙パック)
・ミルクティー(紙パック)

■コーヒーサーバー

コーヒーサーバーもあります。横のティーパックのためのホットウォーターもここから。

・カプチーノ
・カフェラテ
・ダブルエスプレッソ
・ホットウォーター
・エスプレッソ
・コーヒー
・アメリカン
・ウォームミルク

シャワールーム

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    シャワーとトイレ

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    ドライヤーもあります

日本から4時間強。機内でガチガチになった体を温かいシャワーでほぐす。
空港の中でそんなことができるのがこの到着ラウンジの魅力です。

使い方はラウンジに入る際にもらった小さいレシートをカウンターのスタッフに見せ、シャワーを浴びたい旨を伝えます。

空きがあればすぐ使えますが、なければ予約をして待ちます。場合によっては一時間程待つことも。
普段は鍵がかかっているので、しれっと使うことは出来ません。あしからず。

まとめ

シャワーが浴びれて食事もとれて、仮眠もできる。
ラウンジの魅力はいっぱいありますが、香港国際空港には、日本から香港に到着した際に使える到着ラウンジがあるのが本当に大きいです。

空港から街へ出る前に、心と体の疲れをほぐせる安息の場所。プライオリティパスを手に持って是非利用してみて下さい。

きっと旅の楽しみと快適さが、大きく変わりますよ。

 

【マカオ・カジノ】服装は?年齢は?おすすめホテルは?マカオカジノの基本のキ

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東洋のラスベガス、マカオ。
マカオに行くなら、いつの日か映画で見たようなカジノ空間を一度は体験したい!という方は多いと思います。

そこで今回は、服装や年齢、おすすめのカジノなど、今まで10回近くマカオに行った経験をもとに、マカオカジノの基本をお伝えできればと思います。

そもそもマカオって?

中国南部の沿岸部、香港から西へ60kmの場所にあるマカオは、カジノやポルトガルの統治時代の世界遺産を中心とした世界的観光地です。

近年は大規模なリゾートホテル開発により東洋のラスベガスとも呼ばれる場所で、中国本島と地続きのマカオ(澳門)半島側と、橋でつながった南の島側の2つのエリアからなります。


マカオについてはコチラ↓

おすすめは、グランドリスボアとベネチアンマカオ

そんなマカオですが、いざカジノを楽しみたいと思っても、数あるホテルの中からどこに行こうか迷ってしまいますよね。
そこで、初めてマカオに行くならここに行っておけば大丈夫というホテルを紹介します。

グランドリスボア

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    蓮の花をイメージしたグランドリスボア

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    夜のグランドリスボア

マカオ半島エリアの中心的場所に位置し、世界遺産のセナド広場等にも行きやすい場所にあります。
蓮の花をイメージした外観が特に特徴的で一目でそれとわかる建物。下部の球体の中がカジノスペースで、3フロアほどあります。

一階のグラウンドフロアはごちゃごちゃしてますが、一番上のフロア(3F?)は天井の高くて内装も豪華。
定期的にショーもやっていて、身長180cm位のモデル風のお姉さんがすごい服装で踊っています。『これぞマカオ』な風景で、一見の価値大ありです。

マカオ半島エリアの世界遺産と合わせてカジノ空間を体験するなら、これ以上ない場所です!

ザ・ベネチアンマカオ

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ベネチアンマカオの夜景

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カジノに向かう廊下

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上から見たカジノエリア

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フードコートの様子

いつも私が行っている場所です。基本的にここでしかカジノゲームはしません。
近年の大規模開発で注目を集めるタイパエリアのリゾートホテルの一つで、カジノの広さは世界最大規模だとか…。

外観はグランドリスボアのような特徴はありませんが、内装に強いコンセプトを感じます。
2Fのショッピングエリアにはベネチアを模した水路とゴンドラがあるほど。

また、世界一安いミシュランレストランで人気の添好運(ティムホーワン)が、2Fのフードコートで楽しめます。昨年2018年、東京日比谷に出店して連日大行列の人気店ですが、ベネチアンマカオの2Fのフードコートでは行列に並ばずに楽しめます。

帰りの際、タイパエリアの凄まじい夜景も一緒に見ることができますし、文句なしのおすすめです。

初めて行く方はホントびっくりしますよ!

マカオカジノの注意事項

では、マカオカジノの注意点を見ていきます。
下記の事を守れば、あまりお金を使わなくても、カジノという現実離れした時間と空間を楽しく過ごすことができます。

服装は基本的に自由

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服装は自由

ドレスコードはありません。街歩きをするカジュアルな服装のまま入れます。

香港や中国沿岸部の若い女性はTシャツとホットパンツでよく街中を歩いてますが、その恰好のままカジノに入っていきます。ただ、カジノの中は冷房が良く効いているため、下は短パンだと寒いですし、上は1枚羽織るものを持っていった方が良いです。

ドレスコードなし、見た目がカジュアルな服装の中国人が、カバンの中からとんでもない厚みの札束を出すのでホントびっくりします。
中国沿岸部や香港のお金持ちは、引くほどお金を持ってます…。

年齢は21歳以上

マカオの中に入れるのは21歳以上の方です。20歳の人やそれ以下の人は入れません。
どのホテルでもカジノの入り口付近でガードマンが立っていて、目視で20歳以下と思われる人にパスポートをチェックを要求してきます。

実年齢より若く見られる人(20歳以下に見られる)はパスポートを持っていきましょう。

入場は無料、見るだけでもOK

入場は無料です。見るだけでも十分楽しめます。
マカオのカジノはとにかく内装がスゴイので、その空間に身を置くだけで楽しめます。
また、バカラで盛り上がっている中国人のお金持ちや、人でごった返している大小ゲームのテーブルを後ろから見ているだけでも十分楽しめます。

テーブルは撮影禁止

バカラ・ポーカー・ブラックジャックに大小ゲーム…。
カジノの中は色々なゲームがあって気持ちが高まりますが、各テーブル・台は撮影禁止です。
テーブルの近くでスマホを出しただけでディーラーに注意されたりします。

カジノの雰囲気を取りたいときは、テーブルや台から遠く離れて、カジノ全体を撮っていれば(たぶん)大丈夫です。

荷物は小さく

キャリーバックや大きい荷物は近くのクロークに預けて入りましょう。
ガードマンから止められなかったとしても、かなり邪魔になります。

まとめ

マカオ半島の「グランドリスボア」に、タイパエリアの「ベネチアンマカオ」。どちらも外観・夜景・内装を楽しめる場所で、初マカオ・初カジノのダイジェストとしては十分満足できると思います。
どちらもアクセスもしやすいですし。

・ドレスコード無し
・入場無料
・見るだけでも十分楽しい

マカオのカジノは手軽で大人でも満足できる要素がホントにいっぱい詰まっています。
掛けすぎに注意して存分に楽しんでみて下さい。

 

家具蔵の椅子アルコⅡで得た、理想のダイニング空間 【ブログ】

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けして広くない部屋に、どんな椅子を買うべきか。
数年前に悩みに悩んで買ったこの椅子。中古で買って5年ほど使ってますが、かなり良いです。

もともと求めていた条件は

・基本は食事をするためのダイニングチェア
・でも食後にだらだらくつろげる要素も欲しい
・ノートPCや書き物など作業用にも使えたら最高

『そんな色々な生活行為を受け止める椅子なんてねーよ』と思っていたのですが、今のところいい感じで全ての要素を受け止めてくれます。

椅子の名前は「家具蔵」という店の「アームチェア・アルコⅡ」です。

家具蔵HP アルコⅡの詳細はこちら »

これがアームチェア・アルコⅡ

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全体斜め前から

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全体斜め後から

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全体真横から

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全体真後ろから

この「アルコⅡ」という椅子、正直ネットで見たときは『ぱっとしないデザインだな』と思って候補にも挙がっていませんでした。他にもっと格好良い椅子は色々ありましたし。

しかし、実際に店舗に行って座ってみてビックリ。一気に最有力候補に躍り出て、ネットで中古を探して即購入となりました。
実際販売元の家具蔵でも、ダントツで売り上げNO.1の椅子だそうです。

その魅力とはいったい何なんでしょうか。

アームと座面の曲線で体を包み込む

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このアームと座面の曲線

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座面の曲線を正面から

この椅子に座ってみてまずビックリするのが、お尻のフィット感です。
通常座面が木で出来た椅子は硬くて座りにくかったりするのですが、この椅子はお尻の曲線にフィットするように、これでもかというくらい削りこまれているので全然痛くありません。

またアームも幅が広く背中を包み込むような曲線になっているため、しっかり身体を預けたくつろぎの姿勢が非常に取りやすいです。

人間の身体は直線の部分がなく、すべて曲線でできています。特に椅子と接するお尻なんて曲線の極み。そんなお尻や身体の曲線を受け止める椅子も曲線であるべきで、それを具現化したのがこの家具蔵の椅子と思いました。

ゆったりサイズが、くつろぎ時間を演出

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ここが私の指定席

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ぼーっと窓の外を見れる

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サイズ感は要注意!!「横幅59cm」

作業用としてでなく、くつろぎ用としても活躍するこの椅子ですが、唯一の欠点といえばサイズ感でしょうか。今家のダイニングで座っている椅子のサイズをぜひ測ってみて下さい。恐らく40cm台のものが多いと思います。

それに対して、このアルコⅡは横幅が「59cm」もあります。はっきり言って通常の椅子より横幅がかなり大きいです。今までテーブルに椅子を2脚並べて使っていた方は、2脚並べられなくなるかもしれません。

しかし、横幅が大きいのはゆったり座るための必要条件のようです。

今までの椅子より大きくゆったり座れる分、椅子に座ってくつろぐ時間が増えたように思います。
前まで食事が終わればすぐソファーに座っていたのに、この椅子に変えてから食後もそのままだらだらと、この椅子の上で過ごすことが増えました。

「ダイニングがくつろぐためのリビングに変わった。」そんなイメージでしょうか。

確かなディテール

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美しい「アーム」のディテール

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基本的に「木組み」で接合

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「補強材が無い」スッキリした脚元

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「ハーフ」アームで出入りがしやすい

肘置きになるアーム。通常アームは座面の奥まであって手首まで置けちゃう長さですが、この椅子のアームはハーフサイズ。

肘が置ける程度なので、腕の重さを預けつつ椅子から立つ際は横への移動が非常にスムーズで、他のアームチェアより立ったり座ったりが断然楽です。

また、アームの高さがテーブルから少し顔を出す程度の高さなので、圧迫感がなく部屋が広く見えます。脚と脚を横につなぐ補強材が全くなく、足元もスッキリ。

この細部へのこだわりが当然価格には反映されていまが、必要な要素だけで構成されているシンプルなつくりには工芸品のような美しさを感じるほどで、その価格にも納得です(チェリー材新品で8・9万円)。

家具蔵について

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家具蔵銀座店

そんなアームチェア・アルコⅡを制作している会社は「家具蔵」といいます。
伝統的な木工技術を生かし無垢材・無着色の家具作りにこだわっている会社で、東京と横浜に実店舗があるようです。
青山や銀座・吉祥寺などオシャレタウンに店舗があって正直値段も結構張りますが、つくりと素材が確かなので、納得の価格と思います。

表参道店の「中山さん」という女性が非常によくしてくれました。

家具蔵HPはこちら »
(PC・スマホ共に、ちょっと見づらい…)

まとめ

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家具蔵の椅子は、ネット販売はしていません。
店舗で商品を確認をして発注し、納品まで2.3ヶ月待つといった流れになります。
また、素材によって値段と雰囲気も全然違うので、興味のある方は実店舗で要確認ですね。

ちなみに私の椅子は、チェリー材です。

新品はもっと色が明るい褐色ですが、中古で購入しすでに5年ほど経っているため、経年変化で艶のある焦げ茶色になっちゃいました。新品で買うと8・9万円だったかと思いますが、今見ると中古でもそこそこの値段がするので、新品で買っても良いと思いますよ。

家具蔵の椅子を検討されている方、こだわりの一脚を探している方の参考になれば幸いです。

家具蔵HP アルコⅡの詳細はこちら »


…ちなみに、スツールを買った際の記事はコチラ↓

その他のインテリア記事はコチラ↓↓↓

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【画像コピー禁止の方法】お気に入りの画像を、簡単にコピーされないために

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旅行先や日常で撮ったきれいな写真やお気に入りの写真。
その写真を誰かにも見てもらいたいという気持ちでブログをされている方もいるかと思います。
しかし、自分で撮った写真の画像がコピーされ他人のブログに使われていたら、ちょっと嫌な気分ですよね。

今回は、ブログ内の自分の画像が簡単に他人にコピーされないようにするための、追記するコードを紹介したいと思います。

事の発覚

はてなブログを始めて数ヶ月、先日初めて『IDコール』をされました。
『何だこれ?』と思いながら、IDコールを送った人のブログを見てビックリ!
特定のページに私の撮った写真が使用されているじゃありませんか‼

こういうことって自分には無縁なものと思ってました。

いわゆる『パクリサイト』では、個人の画像やテキストが平気で使われているということは知識として知っていましたが、日々のPVも全然、検索からのブログ流入も全然(検索順位が超低い)の自分には無縁だと思ってたのに、ホントビックリです。

恐らく相手には、『無断で使用するのはちょっと…』という気持ちがあってIDコールをしてくれたのだと思いますが、それでもあまりいい気持ではありません。

というわけで、今後は簡単に画像コピーされないように、右クリックの禁止とドラッグでの画像コピーを禁止するコードを書きました。(自意識過剰かもしれませんが)

手順は以下です。

右クリック禁止化の手順

まずは右クリックを禁止するコード。
画像コピーをするやり方として一番メジャーな方法です。

・「右クリック」→「名前を付けて保存」

の右クリック自体を禁止する方法です。

↓手順はコチラ

①下のコードをコピー

<script>
document.oncontextmenu = function(){ return false; };
document.body.oncontextmenu = "return false;"
</script>

 

②管理画面の「設定」→「詳細設定」を開く

③ページ下部、「検索エンジン最適化」の「headに要素を追加」部分にペースト

f:id:urban-dog:20190627152915p:plain

④変更するボタンを押す

⑤公開済みのページで右クリック禁止を確認

マウスドラッグでのコピー禁止化手順

次に、画像をクリックして、そのままマウスドラッグして画像をコピーする方法を禁止するやり方です。

↓手順はコチラ

①下のコードをコピー

img {
  pointer-events: none;
  -webkit-touch-callout:none;
  -webkit-user-select:none;
  -moz-touch-callout:none;
  -moz-user-select:none;
  user-select:none;
}

 

②管理画面「デザイン」→「カスタマイズ」→「デザインCSS」を開く

f:id:urban-dog:20190627154439p:plain

③コピーしたソースをペースト

④変更を保存するボタン

⑤公開済みのページで確認

完全に防ぐのは不可能

今回紹介したのは、あくまで右クリックやドラッグで簡単にコピーできないようにしただけです。
特定のデータをサーバーにアップし公に公開をしている限り、完全にコピーを防ぐことは不可能に近いです。技術があれば、あの手この手でコピー出来てしまうんです。

しかし、誰でも簡単にコピー出来る状態にしないだけでも、抑止力になるかと思い今回のコードを追記しました。

また、お気に入りの画像だけは「LINE Camera」を使って署名を入れることにしました(全ての画像に入れるの大変なので…)


『自分が撮ったお気に入りの写真を簡単にコピーされたくない』
そんな人の参考になればと思います。

 

【2019年立入禁止】遠い遠い東チベットの絶景、アチェンガルゴンパ - 後編

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今はもう見れない、ラルンガルゴンパ

死ぬまでに見たい風景、もう一度見たい風景が見れなくなる。

そのことを身をもって感じさせてくれた東チベットの絶景「ラルンガルゴンパ」と「アチェンガルゴンパ」。前回は、外国人の入場規制が行われる前に行ったアチェンガルゴンパまでの道のりをお伝えしました。
今回は、アチェンガルゴンパの絶景と出会った後編をお伝えしたいと思います。

ここがアチェンガルゴンパ

ガンゼからアチェンガルゴンパへの向かう道の最後は一本道。そしてその先に厳重な検問がありました。この町に出入りする人は外国人や中国人そしてチベット族であれ、出入りが厳しく制限されます。

そして、いざ入境(?)した先はきれいに整備された道路を歩きます。
いてもたってもいられず、さっそく通り沿いにあるホテルに部屋を取り散策を始めましたが、近くに求めてるあの風景は見当たりません。

右に左にキョロキョロしていると丘の上に金色の仏像が見えます。
とりあえずあの丘に登って見ることにしました。

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丘の上の仏像と、青い青い空

標高4000m、さすがにハァハァと息を切らしながら丘を登り、何気なく開けた左手側を見ると、出ました!求めていたあの風景です。

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丘の上から見たアチェンガルゴンパ

大きく湾曲した川の中にびっしりと並ぶ家々。そしてその先には雄大な山、上には手の届きそうなくらい近い空と雲。
自然遺産と文化遺産の一つの極みといえる風景です。

写真ではなかなか伝わりずらいですが、1/1スケールで見たこの風景は圧巻です。
通常都市というのはどこまでも膨張していくものですが、湾曲した川によってエリアが抑制されています。しかしその抑制されたエリアにびっしりと家々が並ぶことで、都市としての濃密さを増しているように見えます。

また、所狭しと建つ家々の隙間を、人々が動き回るさまを見ていると、こんな辺境の地にも人々の営みがあることに、ただただ感動を覚えます…。

丘の先に隠れた都市

幹線道路からは見えない、丘の向こうに広がる絶景都市。

中国当局によって強い干渉を受けるチベット仏教ですが、今回のアチェンガルゴンパや既に取り壊しが始まっているラルンガルゴンパは、なぜここまで大きくなるまで中国当局に見つからずいれたのか。

秘密はこの地形にあるそうです。

四川省の中心都市から遠く遠く離れた場所にあるラルンガルゴンパとアチェンガルゴンパですが、時折中国当局者が近くを車で通っても、ラルンガルゴンパは谷間に、今回のアチェンガルゴンパは丘の向こう側に隠れて幹線道路から見えない場所にあり、長い間中国当局には見つからず発展を遂げることができたそうです。

実際私もすぐには見つけられませんでしたし…。

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    空の近さ!

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    丘の上の風景

8月に訪れたため丘の上には青々とした草原が広がり、丘の上にはピクニックをする人々もちらほら。
天気が良ければいつまでもぼ~っとできる、のどかな風景です。

尼僧の都市の中へ

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    洗濯の風景

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    青いプレートは住所?

丘を下り、川の内側へ行ってみました。

アチェンガルゴンパの凄いところは、この川に囲まれた内側に住むのはほとんど尼僧(女性のお坊さん)ということです。男性が入れるのは限られていて一番外側の道路のみ、それより内に入ろうとすると年配のおばさんに何やら注意されたりします。

丘の上からの俯瞰した目線ではわかりませんでしたが、人目線で改めて見るとすごいです。
テキトーに建てられているかと思いきや、各建物にちゃんと住所のようなものもが割り振られ、郵便等も届くようになっているようですね。

明らかに手作り感がある小屋の数々ですが、そのスケール感が良いです。あくまで風雨をしのぐための必要最低限の大きさで快適性はなさそうです。

しかし、家具のように小さい身体の延長のような小屋の数々がそのままチベット僧の姿に見えてきて、その小屋が所瀬町と並んでいる街並みがこのアチェンガルルゴンパの魅力そのものに見えてきます。

マニ車とコルラ

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検問を通った後の大通り沿いを歩いていると、チベット仏教でおなじみのマニ車のある建物がありました。
マニ車とは一回まわすと経を一回唱えるのと同じ功徳があるとされている仏具で、それが回廊とともに建物をぐるりと一周し、チベット僧達がぐるぐると回していました。

チベットエリアではよく見かける風景ですが、チベット仏教の極彩色を一番感じれるのが、このマニ車のある建物でもあります。

火葬でもなく土葬でもなく、鳥葬という葬儀

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手前が鳥葬の場

東チベットを旅行する人の多くにこの鳥葬の風景を見るのが一つの目的となっているようですが、ここアチェンガルゴンパでも運が良ければ見ることができます。場所は、検問の外側の丘に作られた葬儀場。

チベットエリアの一般的な葬儀は、「鳥葬」という手段を取ります。鳥に死肉を食べさせるという手段です。なぜ火葬でも土葬でもないのかわかりませんが、チベットよりさらに西、「火や土は聖なるもので穢してはならない」という考え方から鳥葬という手段を取る、古代ペルシャ発祥ゾロアスター教の流れがあるのかもしれません。

鳥葬の風景自体はすさまじく、数十羽のハゲワシが合図とともに死肉をついばみ、途中鳥が食べやすいよう鳥葬担当者(?)が四肢を斧で切断しながらの鳥葬風景は、正直トラウマになるほどのものだと思います。

しかし、同行したチベット族の女の子いわく、『チベット族にとって死体は魂が解放された後の抜け殻でしかなく、それが他の生命(鳥)のためになるのであれば、それは我々の喜びである』と言っていました。

死生観の違いというモノを強く感じます…。日本の当たり前なんて平気で吹っ飛んでいく考え方ですね。

まとめ

『死ぬまでに見たい風景は、いつか見れなくなる』

遠い遠い、東チベットの絶景「ラルンガルゴンパ」と「アチェンガツゴンバ」は、今はどちらも見ることできません。

同じ東チベットエリアにある九寨溝は、数年前の地震で湖の底が抜けてしまったそうです。
イランにあった泥が隆起したような都市遺跡バムも、十年以上前の地震で粉々になりました。
アラビア半島のシリアやイエメンは、激しい内戦により観光どころではありません。

旅人・観光客が求める世界中の絶景は、常に失われる危険性があるんです。

『死ぬまでに見たい絶景』は多少の無理で済むのなら、見れるうちに絶対に見に行くべきです。
もし見れなくなったとき、旅が好き名人ほど強く後悔しますから。

 

【2019年立入禁止】遠い遠い東チベットの絶景、アチェンガルゴンパ - 前編

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死ぬまでに行きたい場所や、もう一度見たい風景。
旅行好きの方なら一ヶ所はあると思います。

しかしそういう風景は、国の情勢や天災により、見れなくなったり風景自体が失われる事があります。

東チベットの絶景「ラルンガルゴンパ」と「アチェンガルゴンパ」。

この二つの絶景は、『死ぬまでに行きたい場所や、もう一度見たい風景が見れなくなる』ことを、身をもって感じさせてくれた場所でした。

今回は、昨年2018年の夏に、外国人の入場が制限される前に行ったアチェンガルゴンパについてのお話です。

そもそも東チベットとは?

チベットとは、中国南西部のチベット人を中心とする民族が分布するエリアの総称で、有名なのは、歴代のダライ・ラマが住んでいたポタラ宮のあるチベット自治区。

そして今回訪れた東チベットは、そのチベット自治区の東側、四川省の西部と雲南省の北西部に広がるエリアです。中国でも有数の絶景がひしめくエリアで、極彩色に輝く美しい湖・九寨溝もこの東チベットエリアといわれています。

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九寨溝の風景

旅行者にとって東チベットの素晴らしいところは、ポタラ宮のあるチベット自治区はパーミッションと呼ばれる入境許可証が必要なのに対し、東チベットはパーミッションの必要がなく旅行ができ、そのことが、旅行者の心を惹きつける一つだと思います。

「ラルンガルゴンパ」と「アチェンガルゴンパ」

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安宿に飾られたラルンガルゴンパの写真

チベット仏教の高僧が辺境に移り住み、その教えを求め万を超える教徒が集まり住み、そして生まれた絶景と言われるのがこの2つの風景。

平均4000mを超えるチベット高原の自然と、チベット仏教特有の紅色に塗られた無数の住居が生み出す風景は、自然遺産と文化遺産の極みともいえる景色で、世界一周をした旅行者が口をそろえて、『深く深く心に残る風景』と言うほどの、世界でも有数の絶景といわれています。

しかし、2016年頃にラルンガルゴンパが、そしてつい最近、2019年4月にはアチェンガルゴンパが外国人の入場が制限され、見ることができなくなりました。
ラルンガルゴンパに至っては、すでに取り壊しが始まり、風景自体が失われているそうです。

急いでアチェンガルゴンパへ行かないと…

ラルンガルゴンパとアチェンガルゴンパを知ったのは数年前に中国を旅行していた時でした。

日本に帰宅する数日前に、四川省の中心部成都の安宿で日本人カップルに遭遇し、東チベットに素晴らしい絶景があることを写真のデータを見せながら教えてくれたのが始まりでした。
その風景がラルンガルルゴンパと今回のアチェンガルゴンパ。

この二つの絶景は、どちらも成都から2日程かかる場所にあり行くのは困難だが、それだけ価値のある風景だと熱く熱く語ってくれました。
その二人のカップル曰く、ラルンガルゴンパはすでに中国人の団体観光客が大量に押し寄せ文化的なものは失われつつあるが、景色はすごいと。そしてアチェンガルゴンパは、ほとんど観光客もいないため
まだまだ濃厚なチベットを感じることができると教えてくれました。

この話を聞き、数年内に必ず行こうと心に決め日本に帰国しました。

そして数年後、心のどこかに東チベットに行きたいという気持ちを持ちながらも日常が流れていたある日、何気なくネットで『ラルンガルゴンパ』と検索をかけて衝撃を受けました。

『ラルンガルゴンパ、外国人の入場制限…。』

ドキッとしました。
「もうラルンガルゴンパを、この目で見ることはできない。アチェンガルゴンパもそのうち見れなくなるかも…」

これはまずいと強く思い、直近の長期休暇である夏休みを使って、まだ見ることができるアチェンガルゴンパの方に急いで言ったのが旅の始まりです。

遠い遠い道のり

高度順応を含めて2日半。
日本からアチェンガルゴンパまでかかった道のりです。

四川省の東チベットエリアにあるアチェンガルゴンパへの度の始まりは、四川省の省都・成都から始まります。

成都は人口1000万人を超える中国西部の中心都市。
そもそも、四川省だけで人口が8000万人を超えるって…、中国半端ないです。

成都市内や成都近郊にも、世界一大きな大仏「楽山大仏」やパンダがたくさん見れる「成都パンダ基地」など見どころはたくさんあるのですが、今回は遠い遠い東チベットに行くため、空港から長距離バスのバス停に向かい、すぐ成都を離れました。

中国表記で「新南門車站」。このバス停から東チベットへの旅は始まりました。向かうべきは、アチェンガルゴンパの拠点になる甘孜(ガンゼ)。

成都から20時間ほどかけて直接ガンゼまで向かうことも可能なのですが、標高3300mを超えるガンゼに一気に向かうと高山病にかかる危険性もあるため、高度順応のための中継地として標高2,500mの康定(カンティン)で一泊し、翌朝ガンゼに向かうルートを取りました。

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    バス停近くの飯屋

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    裸にエプロンの店主

成都からカンティンまで長距離バスで10時間。
先にチケットを購入し、バス停近くの飯屋でササっと朝食をとって、バスへ乗り込みます。道中、高速道路建設に伴う大幅な渋滞もあり結局14時間かかりました。
そして翌朝6時の長距離バスに乗り甘孜まで8時間の道のり。

中国の長距離バスは基本的に夜行はなく日中での移動になります。
夜行だと「寝て起きたら到着していた」ということが可能ですが、日中の移動だと、リアルに距離感と時間を感じずにはいられません。
2日続けての長距離移動は結構きつかったです…。

しかし、カンティンを経由したため高度順応の方は完璧で、ガンゼについたときには当日から街歩きが平均的にこなせる状態でした。

拠点となるガンゼ

この街に来ると、成都やカンティンではあまり見かけなかったチベット僧をよく見かけるようになります。
チベット僧特有の紅色の袈裟に身を包んだ人を街のいたるところで見るようになると『遠いところに来たんだなぁ』としみじみ思います。

この街からアチェンガルゴンパまで2時間半程で行けるのですが、交通手段となるのが乗り合いのバス。
バスといっても、標高の高い場所でも良く走るSUV車なのですが、とにかく満員になるまで出発しないのです。朝から行っても満員になるまで平均2時間程かかるちょっとした運試しの移動手段で、昼から言って満員になることはほぼ望めないそうな…。

夕方前に到着したガンゼ初日はちょっとした街ブラですまして、翌朝に備えます。

ちなみに、国土がアメリカと同じくらい広い中国ですが、時差がありません。通常では2.3時間時差のあるこのガンゼでも、首都北京と同時刻。夏の朝の6時でもまだ暗く、夏の夜19時でももう真っ暗です。

翌朝、同じ安宿に泊まていたアチェンガルゴンパ目当ての人と、乗り合いバスで目的地に向かいました。待つこと1時間45分、トヨタのSUV車はチベット族の家族を乗せ満席となり出発しました。

道中、パスポートを見せたり見せなかったりの検問が2度ほどありました。そして車窓から見える標高4000mを超える峠の景色は見事でした。

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道中の風景

数年前に夢見た、アチェンガルゴンパを見れる気持ちの高鳴りとは裏腹に、車の揺れと、ぎゅうぎゅうに押し込まれた車内の温かさで、ついうとうとしてしまいます。
そして2時間半後、アチェンガルゴンパへの続く最後の一本道を通り、ついに入境となります。

つづきは後編へ・・・

 

【追憶のシリア】中東では光の雨が降る / 内戦前の街角風景

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数年前まで当たり前に観光出来たシリアですが、2019年現在、内戦の影響によってシリア全土には退避勧告が出ており、入国も厳しく制限されています。

国の情勢や天災によって、前まで当たり前に見れた風景が見れなくなったり、場合によっては風景そのものが失われたりします。日本でも、世界でも。

今回は前回に引き続き、そんな風景が失われる前、内戦前に訪れたシリアをサラッと振り返りたいと思います。

中東では光の雨が降る…

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光の雨が降る

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壁や地面の光の影がいい感じ

乾燥したアラブの大地。

極端に雨の少ないアラビア半島は土地が乾燥し、砂や岩石に覆われたエリアです。

そんな中東の国シリアですが、街を歩いていると、光の雨が降る風景をよく見ました。

写真は首都ダマスカスの、スーク(市場)近くのブドウの木の下。中東の強烈な光が葉のあいだを抜け木洩れ日となり、光の雨を降らせていました。日陰になって涼しいのか、気持ち良さそうにおじさんがずっと座っていました。

壁や地面に落ちた光の影が美しい。

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ダマスカスのスーク(市場)を歩いていると、地面に何やら不思議な模様が。

屋根に開いた小さな穴から入った光が非常に強烈で、地面にまで落ちてきているようです。

屋根には無数の穴が開いているため、光の水玉模様となって地面を彩っていました。

パルミラ

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青空とパルミラ遺跡

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遺跡の周りは砂漠

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砂漠に沈む不気味な夕日

ローマ帝国時代の遺跡が残るシリアを代表する遺跡。

けして状態の良い遺跡ではありませんでしたが、 それがまた、遠い昔の繁栄を思わせる侘しさとなっていました。 周りはとにかく絵に描いたような砂漠ですが、ナツメヤシが生息するオアシス都市でもあったようです。

マアルーラ村

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シリアの首都ダマスカスから北東56kmにある山間の村、マアルーラ。

古い教会や修道院が有名ですが、写真手前に見える街の道路(坂道)が、迷路のように入り組んでいて、ただただ歩くのが楽しかったのを覚えています。

なにより、写真奥に見える山の上のゴツゴツした岩が、どこか大きな宇宙船っぽくSF的で、手前に見える街とのギャップが非現実的な風景でした。

ユーフラテス川の夕日とデリゾール


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シリア東部の街、デリゾール近くに流れるユーフラテス川の夕日。

世界史で丸暗記した「チグリス・ユーフラテス川のメソポタミア文明」でおなじみの川です。現在のイラクの一部で栄えた古代メソポタミア文明。その文明を生んだユーフラテス川が、イラクにほど近いこの街にも流れていました。

正直、川両岸が整備されていない、「素」の状態のような川で何も特徴がありませんでしたが、流れが穏やかだったため水面に夕景が映りこみ、印象派の絵画のような何とも美しい風景でした。


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道に迷っていた時に街を案内くれた学生さん達。
手前の男性は少し怪しげですが奥の学生さんの優しそうなこと。外国人観光客が珍しいのか非常によくしてくれました。探していた安宿の前まで送ってくれた時の一枚です。

外食の文化があまりない?

アラビア半島エリアを旅行した際に思ったのが、もともとアラブ民族の国は外食の文化がない(?)のか、食事が取れる場所が非常に少なかった印象があります。
(乾燥した土地で作物があまり取れないも関係?)

そして、このデリゾールという小さな街では、より一層食事に苦労したのを覚えています。

ただ、その代わりお菓子屋があちこちにありました。
イスラム教によって基本的にお酒が禁止されていることによる糖質の欲を、お菓子で解消しているためなのか真意の程はわかりませんが、とにかくお菓子屋がそこら中にあり、結局夕食時の空腹をお菓子で満たすことになりました…。

美人の国シリア

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カメラを向けるとポージング!

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傾けた顔がかわいい…

ハーフ美人という言葉がありますが、混血というのは美人を生む重要な要素のようです。

成人女性はみんなスカーフをしているので気づきにくいですが、混血が多いシリアは、美人が多いことで有名だそうです。

その事実は、スカーフをしていない子供たちを見れば明らか。ぱっちり二重に大きな目・彫りの深い顔を見ると、将来美しい女性になること間違いなしです。カメラを向けると常にポーズを取ってくれました。

中東のおじさん

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「中東」とひとえに言っても、民族的には、大きく分けて3つからなるそうです。イランのペルシャ人、トルコのトルコ人、そしてアラビア半島を中心にしたアラブ人。

ペルシャ人やトルコ人のおじさんは大きくて太い人もいれば小さくて細い人もいましたが、アラブ人のおじさんは、血筋なのか食事の影響なのか、とにかく皆プロレスラーのように大きくて強そうなんです。
その大きさ、かっぷくの良さが、アラブ圏の衣装と相まってすごい存在感がありました。

見た目的にも恐いアラブのおじさん達ですが、話かけるととても優しく親切で、アラブ人に限らずイスラム圏のおじさん達は、旅行者に対するホスピタリティに溢れていました。世界で一番好きなおじさん達です。

そして、子だくさん?

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カメラを向けると子供が集まってくる!

まとめ

シリアには世界的に知られた大きな観光地というのが、あまりありません。

私もトルコからヨルダンに陸路で向かうために、ただ通過するつもりでした。
しかし、そこで出会った風景と人々は忘れられないものとなり、シリア内戦のニュース・報道を聞くたびにそのことを思い出します。

旅行時に出会った現地の人々は、今も元気にやっているのだろうか。
あの頃出会った子供たちも、今は大きくなって親になり、たくさん子供がいるんだろうなあ…。

今回の記事の写真を見ながら、そんなことを強く思いました。

2019年5月現在、内戦は大きく収束し、首都ダマスカスには賑わいが戻ってきていると聞きます。
シリア国内のほかの地域にも、その賑わいが広がることを遠い国から願うばかりです。

 

【ペトラ遺跡】地図を見て興奮!砂漠に溪谷、アラビア半島にペトラあり!

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『アラビア半島』。
なんて魅力的な言葉なんでしょうか。

砂漠・遊牧民・古代遺跡・イスラム教発祥の地・死海…。この半島が連想させる言葉は、旅人の心を強く強く惹きつけます。そして、そのアラビア半島を代表する見所といってもよいのがペトラ遺跡。

数々の映画の撮影地としても有名なこの場所、中でも一番有名なのが「インディージョンズ/最後の聖戦」のクライマックス、聖杯が眠る場所としてではないでしょうか。

小さい頃に見た映画の記憶と、強いワクワク感を抱きながら訪れたペトラ遺跡は、その期待に十二分に答えてくれるものでした。その興奮を少しでもお伝えできればと思います。

アラビア半島とヨルダン

アラビア半島

アラビア半島は、東にアジア・北西にヨーロッパ・南にアフリカをみる絶妙の場所にあります。

東南アジアから西へ西へ進んできた人、ヨーロッパを回り東へ向かって来た人、アフリカをぐるっと回り北上して来た人たちが交わる、旅人の交差点のような場所で、実際私が訪れたときも、あらゆるエリアから来た旅人とすれ違い、様々な情報を得ることができた非常に刺激的なエリアでした。

ペトラ遺跡は、そんなアラビア半島の付け根のような場所、ヨルダンにあります。

ヨルダンという国

先程の地図でヨルダンの位置を見て下さい。

周りをシリア・イラク・イスラエル・サウジアラビアと、情勢が不安定な国に囲まれています。周辺国の情勢がヨルダンにも大きく影響を与えるため少し不安がありましたが、シリアやイラクなど入国が不可能な国に比べると、まだまだ安定して観光ができる国だと思いました。

旅行者(バックパッカー)としては、南部のアカバからフェリーでエジプトに渡ることもできるし、陸路でイスラエルに入国する際は、ここヨルダンから入国するのがセオリーといわれています。

国土は、日本の北海道より少し大きいくらいで、国としてはあまり大きくなく、産業も観光業以外なさそうです。その観光としての見所は、死海と、紅海に通じるアカバ湾のリゾート、そしてそのアカバ湾と死海の間の渓谷にある、ペトラ遺跡です。

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アカバ湾。対岸はイスラエル

ペトラへのアクセス

アンマン各所  

各地からタクシーで

南バスターミナル

場所を詳しく見る»

ミニバスで片道約3時間半(7JDくらい)

ワディ・ムーサ  

ヨルダンの首都アンマン。

ペトラに行くには、アンマンの南バスターミナルから行くことになります。
バスターミナルへはタクシーで向かい、そこでハイエースのようなミニバスに乗りかえます。満席になり次第出発といった流れで、現地の人と肩寄せ合いながらの乗車は結構楽しかったです。

バスターミナルからペトラのあるワディ・ムーサという街まで3時間半程でした。

バレンタイン・イン

ミニバスで到着したワディ・ムーサには、いくつかホテルがありますが、私は「バレンタイン・イン」というホテルに泊まりました。立地が街を見渡せる高台にあることと、ビュッフェスタイルの夕食と朝食(共に有料)が非常に魅力的だったからです。
(旅行中あるあるですが、朝から朝食を求めて街をウロウロするの、けっこうしんどいですよね…)

バレンタイン・インの詳細を見る»

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ペトラ遺跡に沈む赤い夕日

いざペトラ遺跡へ

バレンタイン・インに宿泊した翌朝、ホテルで朝食を頂いた後、いよいよペトラ遺跡に。ホテルからペトラ遺跡の入り口までは、ホテルの人が送ってくれました。

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入口からすぐの風景

入口のゲートを通ると視界が一気に開けその先には、乾いた大地と大きな岩のような山々。ここから渓谷の入り口まで、緩い下り坂が続きます。そして早速ですが、この渓谷の入口からに「エル・ハズネ」に向かうまでが、このペトラ遺跡のハイライトとなる場所でした!

渓谷の先にある「エル・ハズネ」

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渓谷の入口付近を見た風景。高さ20〜30mもある渓谷を前にすると人が豆粒のように小さく見えます。また、色彩の無い乾いた大地と中東の容赦ない日差しによって、この渓谷が人を寄せ付けない要塞のように見えてきました。そんな渓谷に人がどんどん吸い込まれていきます。

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    細い渓谷を進む

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    渓谷の先に…

渓谷の中に入ると細い渓谷によって日差しが遮られ、少し涼しさを感じます。そして、幅の強弱を繰り返しなから「エル・ハズネ」のある広場に向かうのですが、この岩の裂け目ともいえる細い渓谷を進む時間は、本当にワクワク感が止まりませんでした!

無骨にむき出しになった岩肌が、行く手を阻むように両側から突き出しては引き込み、そのすき間を小さな小さな人間が通る。そして、この先に何があるのかわからない道をどんどん進む感覚は、冒険心をくすぐり少年の頃に戻り純粋な好奇心が甦ります。

そして、細く立体的な岩の裂け目からエル・ハズネが姿を現しました。

これがエル・ハズネ

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これぞ、「エル・ハズネ」

渓谷を抜けた先に正面に、ドンとエル・ハズネが迎えてくれました。

高さ40mにもなる大きなエル・ハズネは、午前中ということもあり、斜め上から降り注ぐ強い光によって深く陰影を落とし、その存在感と美しさを強調します。

アラビア語で「宝物殿」を意味するこのエル・ハズネは約2000年前紀元前に作られたのだとか。古代ギリシア建築の影響を受けているためか、正面から距離を置いて見るより、下から見上げたほうがより美しく感じました(下から見たほうが柱の直線を感じる)。

しっかし、見れば見るほど見事な建築物です。
偶像崇拝を禁じるイスラム教徒により、上部の像は破壊されていますが、まっすぐ伸びる柱の線がとにかく美しく、屋根(?)の装飾も本当に見事です。人の手によって彫り出された美しさは、そのまま残された横の岩壁との対比によってより一層浮き立っていました。

上から眺めるエル・ハズネ

エル・ハズネを十分に楽しんだ後は、ペトラ遺跡の一番奥にある「エド・ディル」へ向かいました。
すると、ふと道なき道から降りてくる人が…。話を聞くと、先ほど見たエル・ハズネを上から望むことができる場所があるとか…。寄り道として行ってみるとそこにも素晴らしい風景が広がっています。

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    赤土の道を進む

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    上からエル・ハズネを眺める

岩のような山を登り赤土の何とも趣のある道を行くこと15分程でしょうか、先程見た見上げた見た大きなエル・ハズネを今度は上から見下ろすという、ちょっとした優越感が味わる風景が広がります。

上から見ると、エルハズネが荒々しい岸壁をくりぬいて制作されたことを改めて感じることができる、ちょっと特別な風景でした。

ペトラの最奥「エド・ディル」へ

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荒野に立つ「エド・ディル」

改めてペトラ遺跡の一番奥、エド・ディルに向かいます。道中、崖を彫った遺跡がいくつかあり、それを見る度に気持ちが高ぶりますが、エド・ディルまでは健脚でも2時間近く掛かる道のりで、ペットボトルの水がお湯になるような暑さと時間をかけて向かうことになります。

途中で心が折れそうになりましたが、信じて向かったその先には、労力に値する風景がありました。

岩を彫った彫刻(?)の精度としては先程のエル・ハズネの方が優れていますが、立地が違います。先程のエル・ハズネは渓谷に囲われた広場にあるのに対し、このエド・ディルは、広い広い荒野の中にポツンとたたずんでいました。

日々降り注ぐ日差しと風を浴びて少し風化した姿が、何ともわびしい。荒野をテーマにした映画のセットのようです。 少し距離を置いて腰を下ろし、時折吹く風を感じながら、ただただぼ~っと眺めて感傷に浸りたくなるような風景です。

まとめ

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ピンクがかったエルハズネ

エルハズネまで戻った頃には夕刻になっていました。直接光を受けないエル・ハズネは全体がピンクがかり、午前中に見た立体感のある姿とはまた違った、優しい美しさがありました。

 

砂漠・古代遺跡・冒険心…。

ペトラ遺跡は、心身共に映画の中に入ったような非日常を味あわせてくれる、世界でもかなり稀有な場所だと思います。遠いアラビア半島にまで足を運ぶ価値は十分にありますよ。入場料は最近高騰しているようですが…。

入場料50JD(日本円で約8000円、高っ!!)

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ちなみに…

ペトラ遺跡では特定の曜日の夜に、「ペトラナイト」といって、エルハズネまで蝋燭をともした風景を楽しめる夜があります。
灼熱の昼間とはまた違い、蝋燭の炎で浮かび上がる遺跡は妖しい雰囲気をまとっていました。

 

「マースレー村(イラン)」は、道路が屋根で屋根が道路!摩訶不思議な集落探訪

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マンションなどでよく耳にする、ルーフバルコニーという言葉。ルーフ(屋根)が上階の部屋のバルコニーになるという意味。
しかし、イラン北東部にあるこのマースレーという集落は、ルーフ(屋根)が公共の道になってるんです。
今回は、そんなぶっ飛んだ集落に行った時のお話です。

イランという国

摩訶不思議な村、マースレー村があるイラン。そのイランという国はよく不思議な国といわれます。

ニュースで耳にする情報だけ聞くと、外部に対して閉ざした、イスラム色の濃い危険な国と感じますが、いざ入国してみると、イスラム色もそれほどではなく、意外に俗っぽいところもあり、それほど危険を感じる事はありませんでした。都市部であれば近代的な建物も結構あります。

イランという国を説明するときに、よく地理的なことも含め「パキスタンとトルコの間の国」と例えられるそうですが、本当にその通りでした。

イランの東にある、パキスタンというイスラム色の非常に強い国。
街中には伝統的な服装に身を包んだ、髭もじゃの男性が多く、ほとんど女性を見かけることがない。見かけたとしても、黒や単色のスカーフで顔や全身を深く覆った姿。
それに対し、イランの西にあるトルコは、政教分離を掲げていることもあり、街を歩く男性の服装も非常にカジュアルな人もいて、女性のスカーフもカラフル、都市圏にいたっては、そもそもスカーフすら外している人もいるくらいです(当然地域にもよりますが…)

イランは、そんなパキスタンとトルコのちょうど間の国といった雰囲気です。ガラス張りの近代的な建物もちらほらあり、男性の服装も少しカジュアル、でも周りの目を気にして、カジュアル過ぎない感じ。

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水辺で遊ぶイランの女性

女性はスカーフで頭と体を隠している人もいれば頭だけの人もいる、非常にカラフルな色のものを選んでいる人もいれば、全身黒い人もいるといった雰囲気です。

100円で38,000リヤル

また、流通する通貨も、一度手にすると特徴を感じます。通貨単位はイランリアルですが、そのレートが、1リヤル=0.0026円程(2019.05.14現在)。

ベトナムの通貨ドン(1ドン=0.0047円)やインドネシアルピア(1ルピア=0.0076円)よりさらに安くなっており、紙幣の高額化が進んでいます。

もし日本円の一万円をすべて両替したら380万リヤル超。
高額紙幣も含めてお札がもりもりになり、一気に大金持ちになった気分になります。日本円で1,000円程度の宿に泊まると支払いも38万リヤルですが...。

イラン北西部の都市ラシュト

そんな国イランの北西部にある不思議な村マースレー。拠点になるのは、ラシュトという街です。
世界一大きな湖「カスピ海」沿岸に位置し、イランの首都テヘランからバスで5・6時間の場所にあります。
湖の沿岸部ということもあるのでしょう、乾いた大地のイメージがあるイランにおいて、街中では緑や花をよく目にしました。

また、イランは産油国ということもあ理るのでしょうか、とにかくバスの値段が安いのを覚えています。市内を走るバスだと日本円で10円とか20円、都市を行き来する高速バスでも、600円程度でかなりきれいなバスに乗れたのを覚えています。

そんなバスやミニバスを乗り継ぎマースレー村へ向かうことになります。

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ラシュト近郊で日本料理屋を営むおじさん

マースレーという集落

乗り合いバスとミニバスを乗り継ぐこと約2時間ほど、ラシュトから、南東へ60キロほど山岳地帯にマースレー村はありました。

道路が屋根で、屋根が道路

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道路が屋根に変わっていく…

道路が屋根になって屋根が道路になっていく…。本当に不思議な村です。村全体を見渡せる場所に立つと、目の前に広がる風景に呆然と立ち尽くしてしまいます。

その不思議な風景を村人が通ることで、さらに不思議さを増していきます。建物の屋根の部分を人が歩くのを目で追う。道路のような屋根を人が歩いていて、その上の屋根をさらに人が歩く…。だんだんエッシャーのだまし絵を見ているようで、たまらず自分もその風景の中を歩きたくなってきます。

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段々に積み重なっていく

住居という非常にプライベートな空間のすぐ上・すぐ前に、道路という非常にパブリックな空間が存在することになるこの村。

プライベートとパブリックの境界線が非常に薄いバリアフリー状態で、現代の日本ではちょっと考えられない風景ですね。一見住みにくい気がします。

しかし、実際街中を歩いていると、屋根でもあるこの道路空間は非常に居心地がよさそうです。家の中にいるより、この屋根の上空間のほうが居心地の良く思えて、この空間を住居の延長であると感じてきますのように使う。そして、住居というプライベートな空間がどんどん外部に溶け込み、この村全体が住居の延長のように思えて来くる。この道路であり屋根である空間はそんな心地よい公共スペースを生み出していると感じました。

となり近所の目がすぐ近くにあっても、それが苦にならない。そういう村(街)って、何だか心地いいんだろうなと思いますし、羨ましくも思います。

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かわいい黒猫のよう

道が行き止まりになっている場所に、女の子3人がちょこんと座っています。道路に座っているように見えますが、そこは屋根。服装も相まって、何だかかわいい黒猫のように見えてきました。

まとめ

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斜面に立つマースレー村

斜面地という地形を受け入れた上で、地の利を最大限生かした空間づくりを行う。プライベートな空間がパブリックに溶け込むことで、村全体が住居の延長のようになる。マースレー村が持つ魅力は、そういった所から生まれてくるものだと思います。

世界には、現代の日本では考えられないような、風景が広がっている、マースレー村は、そんなことを改めて感じさせてくれた場所でした。